家に帰ると、荷物を置いてすぐに水瀬君の家へ行く。


インターホンを鳴らすとすぐにドアが開く。


「お邪魔します」


返事がない代わりに水瀬君は、小さく頷いてくれる。


お箸とコップとお茶碗は準備しておいてくれてて、あとは私がご飯を作るだけ。


ここまでやるのに作らないのは、相当料理ができない証拠だと思う。


黙々とご飯を作っていくと、座って待ってる水瀬くんの瞳に期待が宿り始める。


「いつも言ってるけどそんな期待しないでよ」


料理上手なわけでもないんだから。


「期待してねーよ」


顔に出てたけど。


言うと怒られそうだから何も言わないけど、水瀬君は家では顔に出やすいと思う。


学校では、全然笑ってくれないんだけどね。


そのあとは、2人でいただきますをしてご飯を食べた。