お隣さんは裏アリ王子

すっごく嬉しかった。


「真奈、観覧車乗って帰るか」


「うん」


館内から出ると、もう真っ暗。


2人で観覧車に乗り込むと、どこか圭の落ち着きがない。


「ねえ、どうしたの?」


思い切って聞いてみると、圭は意を決したような顔つきでポケットに手をいれた。


「真奈」


いつもと違う真剣な声に私も顔を引き締める。


「俺の隣に、一生いてください」


ポケットから出てきたのは、小さな箱。


受け取って中身を見ると、指輪が二つ並んでいる。


「……」


私が言葉を発しないから圭の表情がどんどん曇っていく。


何か、言わなきゃ。


「圭……。左手、出して?」


不思議そうな表情をしながら彼は左手を差し出す。


大きい方の指輪を取って、彼の薬指にはめる。