お隣さんは裏アリ王子

そう言うと七海さんは、私の方をちらっと見て圭に腕を絡ませた。


少し、顔を歪ませてしまった。


「七海やめろ」


そんな私を見たのか圭は、七海さんを引き離す。


「ええー、いいじゃん。昔はもっといろんなことしたのに……」


悲しそうな瞳と私に聞かせているかのような言葉。


聞きたく、ないな。


「はあ?いくつの時の話してんだよ。じゃあな」


「もうっ。昔はもっと優しかったのに」


これは、本心みたい。


「1番大切にしたい奴ができたんだよ。真奈、行くぞ」


そう言って、圭は私を連れてその場を立ち去った。


ぎゅっと、腕を掴まれてる。


1番大切にしたい奴……。


その言葉が私の頭をぐるぐるとまわってる。