「真奈、綺麗」


目の前には、パーティドレスを着た紗里奈。


そして、その後ろには如月君。


まだ続いてる2人は、今でもたまに幼馴染み感が出る。


それも、2人らしいって思う。


「ありがとう」


「圭、早く見てやれよ。愛しの人のウエディングドレス」


そう、今日は私たちの結婚式。


2人で四年制の大学を卒業して、就職先を見つけて、結婚した。


「真奈」


その声に私は、顔を微笑む。


愛する人の声、愛する人のタキシード姿。


いつも以上にかっこいい。


「かっこいいよ、水瀬君」


ふざけて、高校生の頃の呼び方にしてみる。


一年も、そんな風に呼んでなかったけど。