「寝るか?」


「うん。一緒に寝る……」


一緒のベッドに入ると、向かい合う。


距離が近くてさっきまで眠かったのに目が覚めてしまう。


「安心しろよ。手を出すつもりはねーから」


その言葉と水瀬君からのあったかい温もりで緊張なんてすぐに解けた。


「おやすみ、水瀬君」


「おやすみ、真奈」


水瀬君の胸あたりに頭を押しつけて私は夢の中へと落ちていった。