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ふわっとした温もりを感じた。



瞼をあけると、ぼやけた輪郭が徐々にはっきりと浮かび上がってくる。




「あ、理太……」


それでこのふわっとしたのは、タオルケットだ。



すぐそばにいる理太は呆れっぽく目を細めた。



「なんで床で寝るかな……風邪ひくよ?」



そう言ってあたしにタオルケットをかけ直す理太は、まぎれもなくあたしの隣で横になっていて……。