医者なんて好きじゃない!

少しして、さっきの医者が戻ってきた。

「保護者の方から連絡がないので、

先にお話ししてもよろしいですか?」

「はい」

「単刀直入に言うと、

柿沼さんは軽度の心臓病です。」

「は?」

「手術をすれば治ります。」

「しないとどうなるの?」

「発作が出ると、死の危険があります。

また、発作が出ないように、

食事や運動など、

生活に制限が付きます。」

「そう。」

「手術にはもちろんのこと

危険はつきものです。

しかし、十分に準備して行いますので、

安心してください」

「はぁ」

「今日は混乱してるでしょうから、

詳しい話はまた明日しましょう。」

「はぁ、

あの、私手術しなくていいです。

すぐに退院したいんですけど。」

「えっ、それはできません。」

「なんでですか?」

「病気だし、治療が必要だからです。」

「明日、検査してその結果を見て、

今後のことをお話ししましょう


それでは今日のところは失礼します

ゆっくり休んでね。」

そう言って医者は看護師とともにでてった。



手術なんてしないんだから。

そう、私は密かに決めた。