週明けの月曜日。

案の定、彼は私に話しかけてきた。


「久遠さん、おはよう。この前の件、考えてくれたかな?」


ほぉ、この前の件......。

あぁ、思い出した。

私はバッグからスケジュール帳を出し、彼に見せつけた。


「大変申し訳ないんすけど、ゴールデンウィーク中はこの通り朝から晩までバイトなんす。ってことで、無理っす。すみません」

「そっか...。なら、しょうがないね。じゃあ気が向いたらで良いから弓道部の練習、見に来てよ。俺、5日以外は練習してるから」

「あー、はい。分かりました」

「じゃ、また今度ね」

「はい......」