「今までごめんなさい!あたしの身勝手で傷つけてしまって、本当に本当にすみませんでした!どうかこの通りです!許して下さい!」


佐伯さんは勢い良く頭を下げた。

やっぱり、佐伯さんはすごく真っ直ぐな人なんだ。

真っ直ぐだからこそ、上手く蛇行出来ず、思ったら思い込んだまま、突っ走ってしまう。

それが間違った方向に行くと今回みたいなことになる。

でも、良い方向に行けばきっと......


「許すも許さないもありません。わたしたち、やっと今日から友達なんですから。わたしのことうざいかもしれないけど、よろしくお願いします......美香ちゃん」


楠木さんが佐伯さんの手を取り、強く握りしめた。

その瞬間、ワンコがパチパチと拍手をし始め、クラス全体が拍手の波にさらわれた。

そう。

そうなんだよ。

こっから、スタートなんだよ。

良かった。

これで皆、歩き出せる。

長くて短い高校生活の第一歩を今ここで、踏み出したんだ。

私は先輩としてこれからも見守っていくっす。

だから、良い友人関係を築いて、1つになっていってください。

1年A組さん、

ありがとうございました。