「皆さんの中にもこの2週間いじめに直接加担した人がいると思います。

まぁ、それはおそらく自分がいじめられるのが怖かったからでしょう。

その気持ちも分からなくもないっすが、そんなことをしていても何も変わらないっす。

悪いこという認識があるならば、勇気を持って止めることが大事っす。

それが出来ないなら、周りの信頼出来る大人や私達に相談してください。皆さんは1人じゃないっす。

全員が声を上げれば、大きな声になって誰かの耳に、そして心にも届きやすくなります。

ですからどうか今後このようなことがあったら、すぐに声をあげて下さい。

誰かが聞いています。誰も聞いていなくても私が聞いてますから。

ですから、お願いしますね」


クラスメート達は頷いた。

私の想い、少しは届いたんすかね?

そうだといいっすけど。


「あと、もう1つ。

いじめは犯罪だという方もいらっしゃいますけど、犯罪って言葉、私は嫌いっす。

皆さんにも使ってほしくないっす。

犯罪ってことは、もう取り返しがつかないってことじゃないっすか。

いじめって違いますよね?

こうして救うことができます。無くすことができます。

だから、犯罪になる前に、過ちを犯す前に止めてあげて下さい。1人1人が心がければ絶対未然に防げますから。

犯罪者も悪役も作らなくて済みますから」

「はい」

「分かりました。ありがとうございます」

「いえいえ。こちらこそ、学ばせて頂き、ありがとうございます」