なんて思った私は甘かった。

数時間後、夕飯の買い出しに行こうとドアを開けようとすると開かなかった。

まさかと思ったら、そのまさかだった。


「こんなとこで何してんすか?」


ドアの隙間から声を出すと、やつはピクッと動いた。


「ん?あぁ、ごめんな。ここで待たせてもらってた」

「あのー、こんなところで待たれても困るんすけど」

「んじゃあ、早く中に入れてくれ。そもそも今日はオレが材料費出すから夕飯作って一緒に食べるって約束だっただろ?」

「いやー、そんな約束はしてないはずっすがー」


なんて嘘はつけない。

カレンダーに大きく丸が付いている。