「ずっと戻りたかった。また誘ってくれて...ありがと」

「そうっすか。いやー、偶然っすねー。
たまたま通りかかったらたまたまあなたがたまたま1年前のように人助けしてたんすよー。いやー、奇遇奇遇」


ったく......

こいつは......

いつまでたっても変わらねえな。


「はっはっはっは!あ~はっはっはっは!おもしれぇ!やっぱおもしれえな、久遠は!」

「何笑ってんすか?引くわー」


オレは腹の底から笑い、自転車をふらりふらりと蛇行させながら、久遠の隣を歩いた。

またこんな日が来るなんて思ってなかった。

またこうして笑える日が来るなんて考えもしなかった。

けど、心のどこかで思っていたんだ。

情けないけど、ほんと情けないけど、

久遠が助けに来てくれるって。

オレに手を差しのべてくれるって、

そう、信じてたんだ。

今、こうして笑えるのは、

久遠、お前のお陰だ。

今度こそ、伝えなきゃな。

お前に、オレの本当の気持ちを。