当たった。


「ごめんなさい。わたしと別れて下さいっ!」


オレは店内中に響き渡る大声で叫ばれ、振られた。


「えっと...その...原因は、オレ?」


情けないったらありゃしない。

ちらちらと見られる中、オレは聞きたくもないが、聞くしかなかった。


「さっくんは何も悪くないの。実はわたしね、留学するんだ。うちの学園の姉妹校がカナダにあって、そこの学生と交換ってことで...。つまり、交換留学。そうそう、それ。で、明後日には日本を発つの」

「あ、明後日?」


ずいぶん急過ぎやしないか?

オレ、今まで何も聞かされてなかったし。

少し登ったと思ったらまた地獄谷の底に突き落とされた。

もう当分這い上がって来れない。

そんな体力も精神力もオレには残っていない。

マジか...。

いや、マジなんだよな。

受け入れなきゃ、なんだよな。