「羽依、はいこれ」

「さっくん、ありがとう!怪我はない?」

「うん、大丈夫。オレ、ちょっと彼と話してくるから待ってて」

「うん」


オレは泥棒が店長に事務所に連行されていくのを見届けてから、美河原くんの元へ駆け寄った。

店内は一時騒然としたが、それも刹那的なことで、すっかり元通りになった。

そんな中、オレだけが小走りだった。

ほこりを舞い上がらせてしまい、すみません。

ぺこぺこした後、美河原くんに声を掛けた。