それから数日後。

オレは久しぶりに羽依を誘って映画を見に行った。

正直まだそんなテンションではなく、地獄谷から少し登ったところにいるくらいだ。

今さらこんなことをして禊みたいだと言われればそれまでだ。

オレに反論の余地はない。


「さっくん、映画面白かったね!まさか犯人があのおじさんだとは思わなかったよ」

「あはは。だな」


熟睡していたから、オレは犯人が誰だったのか分からない。

そもそもなぜサスペンスにしたのかも分からない。

もっと気が休まる子供も大人も楽しめるアニメの方が良かったな。

絶賛傷心中のオレにはそっちの方が明らかに合っていた。

それなのにオレは......

はぁ......。

心の中だが、今年1の大きなため息をついた。