「ワンコ、これ使って下さい」


久遠がハンカチを差し出した。


「ありがと」

「こんなに泣いて、明日どうなっても知りませんよー」


構わない。

泣かせてくれ。

今は泣きたいんだ。

泣かせてくれ。

これは嬉し涙なんだ。

泣かせてくれ。

有無を言わずに泣かせてくれ。

オレはそれからしばらく花束を抱えながら泣き続けた。

オレが泣き止むまで皆が代わる代わる歌を疲労してくれた。

......良い部活だった。

最高だった。

皆に会えて良かった。

本当に......本当に、良かった。


「ありがとう、皆...」


皆はオレのその言葉に、深く頷いた。

オレたちはこの時、1年間で築き上げた絆を確かめ合ったのだった。