.........あっ。


オレは気付いてはいけないことに、

改めて気付いてしまった。

オレは久遠の側にいたい、んだ。

そう、思ってるんだ。

無意識に頭にぽんと出現した思いが、オレの中で何度も浮かんでは沈んでいく。

浮かばせてはいけない。

そんなこと、思ってはいけない。

オレがそう思って、その通りに行動してしまったら、また傷つけるから。

大切な人たちを傷付ける感情なら、いらない。

こちらから、願い下げだ。

消してやる。

オレはコーヒーに砂糖もミルクも入れず、ごくごくと勢い良く飲んだ。