「ワンコ、コーヒー取ってきてください」


モグモグしながら指示を出してきた。


「は?!オレ?!」

「お店の中っすよー。静かにしてください。ほら、いいから早く」


これが人にお願いをする態度なのか?

甚だ疑問だ。


「分かったよ。いきゃあいいんだろ?」

「そうっす。そのいきっす。じゃあ、お願いしまーす」


ったく...。

オレは席を立った。

まぁ、目の前であの量を食べているのを目にし続けたら胃もたれがしそうだから、離れられてちょうど良かったのだが。

それにしても、

あいつは...

久遠由紗というやつは...

面白いな。