「なぁ、久遠。そういえばオレに届いたとか言ってたチョコはどうなってる?」

「あー。あれなら全部私が回収して部室に置いてあります」

「そうか。ありがとう」

「へい」


こんなに気まずい雰囲気になったのは初めてだ。

出会った時からわりと何でも言い合ってきたのに、今は全てがぎこちない。

なんか、辛いな。

久遠をこんな状況にしてしまったのが自分だという事実も追い討ちをかける。


「ワンコ着きましたよ。2年B組、石井さんっす」

「了解」


とは言ったものの、久遠の表情が気になって扉を開けられない。


「何ぼーっとしてんすか。しっかりしてください」

「あ、あぁ」