あれから2週間が経ち、あっという間にバレンタインまで残り5日となった。

すっかり元気を取り戻したオレたちは、5日後の決行日に向けて思案を練っていた。


「えっとぉ、わたしの担当は...1年A組の眞山さんですよね?」

「えー。そうっすよ」

「わたし、どうしても眞山さんの気持ちが良く分からないんです。なんていうか、その...わたしだったら絶対に好きにならないよなって...」

「そんなの関係ないっす。とにかく誠意を持って一生懸命告白してください。ほら、ぼけっとしてないでひなさんも相手役やって下さい」

「あっ、はいっ!」


ひなとにゃんにゃんが部室の隅に移動する。

そして、早速ご指摘通り練習開始だ。