いつもの新聞配達を終え、私は学校に赴いた。

午前7時50分。

集合時間までまだ10分もあるというのに、皆はもう揃っていた。

懐かしい...。

皆の香りが近付き、寒さも相まって目がしばしばした。


「あっ!ゆっち先輩だっ!」


にゃんにゃん、気づくの早いな。

つい数秒前までひなさんとおしくらまんじゅうをしていたのに、あっという間に私の目の前まで到達した。


「ゆっち先輩!ずっと待ってました!お帰りなさいですぅ...!ぐすっ...ぐすっ...」


にゃんにゃんは私を思い切り抱き締めてくれた。

ほんと、良い部活になりましたねー。

感動しかないっす。

私のことを皆がちゃんと受け止めてくれる。

苦しみも哀しみも寂しさも全て抱き締めて昇華してくれる。

そんな温かい部活に戻って来られて良かった。

ほんと、良かったっす。


「ゆっち、お帰り」

「ゆっち先輩お帰りなさぁい」


ひなさんとルナも駆け寄ってきた。

ひなさんが私の肩をぽんとし、ルナは満開の笑顔を見せてくれた。

そして、ラスト1人。


「ほんとに帰ってきたんだな。お帰り、久遠」

「どーも」


ワンコも良い笑顔だ。

昨日もワンコ主導で頑張ってくれたようだし、ワンコには感謝してもしきれない。

ありがとうはまだ言わないが、いつかまとめて言おう。

それまでは、ありがとう貯金をしておくことにする。

本当にありがとう......皆。

皆に救ってもらえて、良かったっす。