「あのー、いつまで私の顔見てるんすか?そんなに私可愛いっすか?」

「は?!何いってんだよ!お前なんてこれっぽっちも可愛くねえよ」

「あっそ。ってか、帰って下さい。用事もないのに、わざわざ来ないで下さい。ほれ、早く。しっし」


追い出しにかかられる。

おそらく退散しなければおでんの汁でもぶっかけられそうだ。

だが、逃げるわけにはいかない。

ちゃんと目的があって来たのだから。


「久遠、オレはお前に話があってきた。だから、追い出さないでくれ」

「そーっすか。なら、さっさとどうぞ。私も暇じゃないんで」


ったく、とことん自己中なやつだ。

仕方ない。

オレもそれなりに忙しいから、さっさと言おう。

口にしなければ伝わらない。

変えたいのなら、自分で変えるんだ。

オレはそこら辺の空気を一気に吸い込んだ。

冷たすぎて肺が凍りそうだが気にしない。

伝える、今。

今から、言うから。

伝われ、オレたちの思い。

受け取ってくれ、久遠。