「えぇ、本日は皆さんお集まり頂き、ありがとうございます」


司会進行のひなが登壇し、話し出した。

いよいよだ。

しっかり頼むぞ、ひな。


「こんなにもたくさんの皆さんとクリスマスイブを過ごすことができ、大変嬉しく思います。

今日は短い間ではありますが、皆さんと幸せを共有すべく、この大きなツリーの点灯式を行いたいと思います。

皆さんの心にも優しくて温かな灯りが灯ることを切に願い、今からあちらのボタンを押させて頂きたいと思います。

それでは、我が福祉部の天使、楠木仁彩さん、お願いします」

「は~い」


にゃんにゃんはリハーサル通り、頭に天使の輪っかを着けて登壇した。

そしてステージ中央の点灯ボタンまで歩いていく。

いつも白い手が寒さでほんのり赤くなっている。

ひな、後で温めてやれよ。