「さっくん!」


大掃除とHRを終え、皆が帰り出した頃、羽依が駆け寄ってきた。


「羽依お疲れ」

「お疲れ様、さっくん。あのね、明日のことなんだけど...」


あ、そうだ。

色々と忙しくて忘れかけていたが、明日はクリスマスデートの日だった。

そして、今気付いたが、服も準備していなければプレゼントも買っていない。

うわぁ、マジか...。

選ぶのに時間かかるタイプだから、点灯式が終わったら退散するしかないな。


「明日は10時に駅集合だよね?」

「そうそう。で、ショッピングして映画見て、帰りにイルミを見に行く」


その前にオレはツリーの片付けがあるが、それはひとまず置いておこう。


「うわぁ、楽しみだなぁ。さっくん、イルミはどこに連れてってくれるの?」

「それは......内緒。当日までのお楽しみな」

「やっぱりそうだよねぇ。ふふっ。分かった。じゃあ、また明日ね」

「うん。また明日」


羽依はオレが見えなくなるまで手を振ると、今日は春日さんと一緒にクリパをするらしく、2人で仲良く帰っていった。

その様子を見て胸のどこかで胸騒ぎがしたような気がしたが、気のせいだったということにして、オレはまた部室に向かった。