完全に精神的に疲労している中、大掃除を行った。

これは全校生徒の宿命だ。

オレは率先して窓掃除を行った。

もともと掃除は大嫌いで、中学までは良く母から片付けなさいとしかられていた。

けど、最近は全く言われなくなった。

それもきっと慣らされたからだろうな。

生徒達に快適な空間を提供するというモットーで週1当番制で中庭や通学路のごみ拾いをしたりして来たのだ。

地味で目立たないし、夏は熱中症を気にしながら、冬は手と耳がちぎれそうな作業だけれど、その地道な努力がこうして当たり前になるのだと今痛感した。

ほんと、オレの成長は久遠のお陰だな。

頭上がらねえよ。

また思い出しちまったけど、それくらいインパクトあるやつなんだよな。

だからこそ、なんとしても戻さなければ。


「よし」


オレは雑巾で再度ごしごしと窓を拭いていったのだった。