「撮るならさっさと撮ってください」

「お!いいんですね?!」

「くだらんことで争いたくないだけっす。ほれ、早く」

「はぁい。じゃあ、美郷先生に撮影頼もうっと。せんせ~いっ!」


なぬっ?

美郷先生だと?

どこにいるんだ?


「あらぁ、福祉部勢揃いね~。皆似合ってるわよ~。すっごく良い感じっ!」

「先生も巡回、お疲れ様です」

「あらやだぁ。こんな可愛い子から、労いの言葉もらっちゃった~~!ワタシ、惚れちゃうわぁ。ねぇ、東條くん。そう思わない?」


ここでひなさんに話を振るということは、もしや...。

視線を流すと先生と目があった。

やはり、裏で手を組んだか。

確か、明日の選手権も美郷先生が担当だったはず。

これはひなさんにイエスと言わせるための策に違いない。

いつどこでこうなったのかは分からぬが、どちらも恐ろしい女だ。

私より何倍も計算高いっすねー。

ひぇー。

女は怖いっす。


「そ、そうですね~」


ひなさんでさえ、動揺しちゃってるし。

ったく、何やってんだか。

ここは、きちんと私が仕切りましょう。