「お前も地獄へ連れていく!」


おっと。

来た来た。


「はーい、どーもー、ひなさん」

「あっ...ゆっち......」

「私を脅かそうなんて、100万年早いっすよ。1度死んで棺に入ってミイラにでもなって再登場して下さい。では、また」

「おーい、ゆっち!」


はっはっは、まだまだ演技力が足りませんねー。

まぁ、私がやっても貞子くらいしかまともに演じられるものはないと思いますが。

役者陣が全く面白くないので、私は仕方なくゆっくりと装飾品を見て回った。

そのお陰で5組ほどに抜かされ、黒髪のアリスに襲われるのかと勘違いをされたりもした。

そんな感じでのんびりとゴールまで歩いていくと、最後の人気を感じた。

匂い的には女性が好みそうなフローラルな香りだが、これはおそらく、やつだ。

あの時、十分に嗅がされたから分かる。


「私と一緒に地獄へ......」


首もとに何かが迫ってくるのは分かったが、私は振り返った。