「あのぉ、もしかして、由紗ちゃん?」


ん?

この声は...?

私は勢い良く振り返った。


「あ、どーも」

「こんにちは。メイド服、とってもお似合いですね」

「いや、椎名さんの方が数億倍似合ってますよ。こんなに素敵な人がカノジョを持てて、市ヶ谷くんはさぞかし幸せでしょーねー」

「いえいえ。そんな......」


男がこういう女性らしい子が好きなのは、私だって分かる。

ふんわりとした髪型、穏やかで温かく、可愛らしい雰囲気、そして見た目も可愛い。

ちょっと垂れ目だけど、瞳が大きくて、笑うとえくぼが出来る。

まさに天使のような透明感のある肌。

モテる要素しかない。

そんな子が、ナース服を着ていたらますます男どもは喜ぶだろう。

いや、喜ぶどころでは済まない。

鼻血レベルだ。

なんなら、出血多量で病院行きか、心停止であの世行きだろう。

御愁傷様でーす。


「あのぉ、良かったら中入ってみませんか?さっくんも陽登くんも今ならいますから」

「そうっすか。じゃあ、入りまーす」