「じゃあ、久遠さんはとりあえず入り口での案内をよろしくお願いします」

「はーい。りょーかいっす」


見た目とは裏腹のやる気のない中低音ボイスが廊下に響き渡る。


「へいへい、皆さーん。メイド喫茶よろしくお願いしまーす。私より数千倍も可愛い女性たちがおもてなししてくれます。ぜひ、お立ち寄り下さーい」


と、台本通りのセリフを何度も棒読みすること、30分。

2年F組の前の廊下には長蛇の列が出来、階段にまで達していた。

作戦成功っす。

だが、その一方で不愉快な発言を聴くこともしばしばあり......