「村岡さん、すみません。この人がおれたち福祉部部長の久遠さんです」


ひなさんに紹介され、村岡さんに挨拶をする。


「初めまして。ご挨拶が遅れてすみません。ご紹介に預かりました、部長の久遠由紗です。ステージの演出をサポートさせていただきます。よろしくお願いいたします」

「君が久遠さんか。東條くんから良く話は聞いていたよ。想像より遥かに可愛くてしっかりした子だね」


この発言が美河原くんだったら、思い切りセクハラと叫んでいたが、相手は先輩なので、ぐっと堪えて微笑んだ。


「誉めていただき、ありがとうございます」

「いえいえ。じゃあ、明後日のラストステージは音をよろしくね。そういえば、音の調子はどう?」


心配っすよねー。

けど、あんまり詳しく言うことはできないんすよ。

事情が事情なんでね。


「まぁまぁらしいっす。良くも悪くもなく現状維持って感じっす」

「そっか...。でも、悪くなってないなら、安心だよ。さてと、じゃあそろそろ始めるか」

「はい。お願いします」