「あっ、そうだ!わたし、ずっとゆっち先輩に聞きたかったことがあるんです。

実は前にも聞こうとしたんですけど、その時は寸でのところでやめて...でも...今日こそ聞きます」

「あ、はい。どーぞ」

「ゆっち先輩はワンコ先輩のこと、好きなんですか?」


うわ。

来た、その勘違い。

しかも、超絶ドストレートに聞いてきた。


「だって、お2人お似合いだと思うので」


柳田先生と同じこと言ってる。

全く、これだから恋愛絡みは嫌なんだ。

すぐ男女をくっつけようとする。

人間の困った思考だ。


「私とワンコは仲間っす。私にはワンコを好きって思う気持ちはありません。

そもそもワンコにはあんなにも可愛いカノジョさんがいますからねー。

私なんてゴミっすよ、ゴミ」

「ゴミなんかじゃないですよ~。

それにワンコ先輩、本当にゆっち先輩のこと心配してたんですよ~!

あの日だって、リレーを棄権してまでゆっち先輩のところに向かって走って行ったんですから」


あー、確かにそうだった。

なんか、私の声がしたとかなんとか言ってたな。

疲れすぎて幻聴が聞こえたんだと思うけど、本気で私に訴えてきたから、あの時は本当にびっくりして、天に召されそうになったわー。

いやー、災難でしたねー。


「ゆっち先輩ももう一度、ワンコ先輩のことちゃんと考えた方が良いですよ。でないと、取られちゃいますからね~」

「いや、だから、私は......」