「たしか、学園祭の時に、"心が叫びたい選手権"ってのをやるはずっす。この学校のメインイベントっすから、けっこう多くの人が参加するんすよ。

去年も男女問わず登壇して告白してました。結果はまぁ、人それぞれっしたけど。

にゃんにゃんもそこで伝えればいいっすよ。恥ずかしいならば、私も一緒に登壇しますし。やってみませんか?」

「うぅ......」


羞恥心は誰にでもある。

私は死んでもやりたくない。

人前で恥をかくなど、ごめんだ。

この前のスポフェスのラストだって、恥ずかし過ぎて顔から、いや、全身から火が出そうだったのだ。

まぁ、目を閉じてワンコの顔も周りの人間も見ないようにはしていたが、さすがの私でも心臓がバクバクしていた。

お腹を蹴られて死にかけていたところに、さらに拍車をかけるような出来事だった。

余談だが、あの後はクラスの女子から冷たい視線を向けられ、しまいには美河原くんを裏切った女として罰をくらった。

簡単にいえば、いじめられた。

今も少し続いている。

美河原くんに見えないところで足を引っ掛けられたり、靴を隠されたり。

それ以上のことがないことを祈りながら今はひとまず生きている。

まぁ、それはどうでもいい。

とにかく今はにゃんにゃんだ。

私はにゃんにゃんの決断を紅茶をすすりながら待った。