翌日。

早速私とにゃんにゃんはその大作戦のヒロインに会いに行った。


「失礼しまーす。こちらのクラスに福原音さんいらっしゃいますかー?」


私の叫び声に振り向かない少女が1人。

あの方が福原さんだろう。


「音っち、お客さん」

「えっ?」


友人に肩を叩かれ、ようやく私達の存在に気づいたらしい。

これはかなり進行していると見た。

音さんはゆっくりと立ち上がり、机に触れながらこちらにやって来た。


「こんにちは。3年A組の福原音さんでお間違いないですか?」

「はい...そうですが...」


極度の緊張で手が震えている。

私は右手を彼女の手のひらに重ねた。

福原さんは一瞬驚いたが、やがて安堵の表情を浮かべた。

これで証明できましたかね。

私が安全な人だって。


「申し遅れました。私は学生福祉部部長で2年F組の久遠由紗と申します。

あなたのご病気についてお話を伺いたいのですが、この後少しお時間よろしいですか?」


福原さんはこくりと頷いた。

私達は福原さんを部室に招き、病状を伺った。