久遠はオレの声には応答せず、言うこと言って切ってしまった。

自己中の鑑だ。

なんて、思いながらも、オレは内心ほっとしてしまい、そのままずるずると壁に背をつけてしゃがみこんだ。

ったく、

本当に、

久遠由紗ってやつは......。


「放っておけねーな」


オレは廊下でニタニタ笑いながら、意味もわからずに泣いてしまったのだった。