「ワンコー」


なぬっ。

オレは驚いて危うく後ろに倒れそうになった。

トランシーバーをポケットに入れたままだったのか。

突然、なんなんだ。


「これ、聞こえてますかねー?私はもう元気っす。なんで、ごゆっくりデート楽しんで来てください」

「おい、久遠。あのさ、お前...」

「ワンコ、本当にありがとうございました。ワンコに助けてもらえて嬉しかったっす。じゃ。」