「よって、この勝負、君の勝ちだ。君に由紗ちゃんを任せるよ」

「任せるって言われても、オレにはカノジョがいる」

「そのカノジョが君の心の100パーセントを占めているとは、俺には到底思えないんだけど。

少なくとも気が無ければ、わざわざ助けにいかないだろうし」


だから、そういうことじゃねえんだって。

わっかんねえやつだな。


「自分の胸に手を当てて聞いてみるといい。そこに本心は眠ってるだろう。

それじゃあ、俺はクラスの打ち上げ会があるから行くね。

また戦える日が来るのを楽しみに待ってる。

ただし、剣道はもっと練習しておいてね。では、また」


胸に手を当てて考えろって言われてもなぁ。

結果は変わらねぇんだけど。

しかも、これから羽依とデートだってのに、久遠のこと任されても困るってーの。

ったく、どいつもこいつも......。