とにもかくにも、残すところは水泳とリレーだ。

水泳は100メートルの自由形で対決する。

体格的に見て、美河原くんの方が背が高く、骨格もがっしりとしていて肩幅が広い。

弓を引くのにも相当力が必要だから、鍛えているのだろう。

遠目から見ても分かった。

予選の時からオレは美河原くんだけを目で追った。

一瞬も見逃さぬよう、身を乗り出して見ていた。

それでフォームの特徴を見つけて作戦を練った。

それで生み出したのは、20、15、15、15、15、10、10メートルごとに息継ぎをすることだ。

オレは息継ぎをするときにわりと上を向いてしまい、明らかにロスタイムだ。

美河原くんは美しく息継ぎをするが、回数が10回だった。

つまり、だ。

オレは息継ぎの回数を減らすことでしか勝算はない。

1回の呼吸をしっかりし、その酸素で長い距離を繋ぐのだ。

この方法は2回戦目で試し、わりと行ける気がしたため、これから本番を向かえる。