いやいや、ちょっとタイム。

突っ込みどころ満載じゃないか。

オレが余裕なわけねぇし。

歪んだ顔を見られるのが楽しみだって、どんだけSなんだよ。

しかも、由紗ちゃんなんて呼んでるし。

寒気がする。

由紗ちゃんを手に入れるためならなんだってするから...って、それ完全にストーカーだろ?!

今の言葉で分かった。

よーく、分かった。

美河原くんに久遠を任せるわけにはいかない。

今なら分かる。

久遠は美河原くんの狂気じみたオーラを感じて恐れていたのだ。

久遠、ごめん。

オレ、軽視してた。

久遠のために努力するってことを恥ずかしくてやりたくなかった。

だけど、それは今この瞬間やめる。

久遠のためにだって、ちゃんと戦う。

オレの意思で決めたから、お前のせいにはしない。

オレはオレの意思で久遠由紗を救う。

だから、見とけよ。

2番目に近い場所で。

オレは竹刀を手に持ち、ロッカールームを出た。

そして、美河原伊織が待つステージへと向かったのだった。