美河原くんとの直接対決が初日から叶ったのは唯一これだけだった。

まさかの2回戦で激突。

美河原くんは弓道部部長らしいが、剣道や柔道などの武道系全般を得意としている。

やる前からこんなことを言うのもナンだが、勝てる見込みは更々ない。

ロッカールームで1人、レンタルした防具を着るだけでも四苦八苦だ。

重いし、暑い。

脱水と熱中症で今すぐ倒れそうだ。

なぜ、日本の競技はこんな重い防具をつけるんだ?

侍魂なんて忘れてくれよ。

愚痴を頭の中でぶつぶつ言いつつ着替えを終えた。

すると、後方から足音が聞こえてきた。

これはもしや......。