この思考、永遠理解不能。


「あの」

「何?」


私は顎の手を払った。


「由紗ちゃん、どうしたの?」

「しつこい男は嫌われます。いくらイケメンでも中身が良くなければ寄って来た蝶も蜜を吸わずに去っていきますよ」

「何それ?忠告?」

「はい。忠告っす」


私のその言葉に彼は大声を上げて笑った。

秒針が1周するまでずっと。

これには周りの女子生徒たちも驚いてしまったようだった。


「あの、もーいいっすか」

「はははっ。本当に由紗ちゃんは面白い子だね。ますます気に入ったよ。またお話聞かせてね」


彼はそう言い残し、自分の席に帰っていった。

彼がいる手前、私を殴ることも出来ない女子たちはおとなしく自分たちの席に着いた。