「そうそう!そうだっ!地面からボールを掬うようにして...そう!」


朝から熱血過ぎてうるさいが、ワンコを育て上げたのが自分だと認められれば、無念を晴らせるというわけだから、ひなさんは必死だ。

私はサッカーは未経験だし、興味もないから遠くから見守った。

グラウンドを縦横無尽に駆け抜ける男子2人を見ていると、青春を感じる。

夏は過ぎて秋に向かってはいるが、あの2人がいる空間だけは、太陽の光を受けた水面のようにキラキラしていて、爽やかな風が吹いているように思えた。

彼らがまとうオーラは空の青よりも透明に近いうっすらとした青だった。