周りからは変わらず矢継ぎ早にキャーが飛び交っている。

私はその矢を何本も受けてしまったようだ。

寒気がする。

血の気が引いていく。

死ぬ、のか?

いや、まだ死ぬわけにはいかないので、ここで退散しよう。


「先生、さっきの件は考えておきますので、私はこれで」

「えっ?ちょっと~!由紗ちゃ~ん?!」