「わたしたちも行こ」

「うん」


オレは羽依の手をしっかりと握りしめた。

この手からすり抜けていかないようにぎゅっと握った。

だが、それでも、

それでも......

不安は消えない。

それはなぜか......

オレにはなんとなく分かる。

アイツだ。

アイツしかいない。

久遠......

久遠、由紗。

久遠は自分の身を呈してでも他人を守るんだ。

もし、だ。

もし久遠がひなとはぐれて1人になってそのところを変なやつに狙われたとしたら?

いや、まさか。

まさかそんなわけ......