しかし、穏やかな時間はすぐに終わった。


「あっ!あったよ!ん?なんか混んでない?」

「確かに...」


さっきのオレたちみたいに美男美女カップルがいる、とか?

オレは羽依の手を引いて人混みを掻き分け、近付いていった。


「あっ...」


オレはその人物の正体に気づいてしまった。


「くそっ!なんであれだけとれないんすか?!意味不明なんすけど!」

「まあまあ、ゆっち、落ち着いて」


まさか、ここでも遭遇するとは......

トホホだ。

ため息以外何も出てこない。


「ちょっと、お嬢さん。他にもお客さんいるから一旦退いてくれないかい?」

「いやっす」


はぁ。

マジかよ。

こんなところでもわがまま発揮か。

困った部長だ。

腕には“英鳳学園学生福祉部”の腕章をつけて銃を構えてパンパン打っている。

その様子をただ見守る17歳男性。

お前がなんとかしてくれよ!と叫びたくなる。

仕方ない。

他人の迷惑にもなるし、ここはオレが行くしかないか。