「さっくん、すごいね!4匹もとっちゃうなんて」

「いや、春日さんの方がすごいよ。やっぱり10匹は無理だった」

「そんなことない!4匹だって大健闘だよ!わたしなんて1匹もとれなかったのに」

「そっか?」

「そうだよ!」


羽依がそこまで言ってくれるなら、まぁ、その言葉を温かい気持ちで受け取っておこう。


「そうだ。次は射的しない?」

「射的かぁ。いいね。じゃあ、射的のとこ、いこう」


オレはまた羽依の手をさりげなく握った。

いつだって温かく、優しい。

それが羽依の温度であり、羽依自身なんだ。

はぁ。

一緒にいると安心する。

この距離感、間合い、呼吸のリズムまで心地良い。

オレとぴったり合っている。

だから、ずっと一緒にいたくなる。

そしてその気持ちがちゃんと伝わるようにオレはぎゅうっと右手に力を込めた。