「んじゃあ、これが破れるまでどうぞ」

「はぁい」

「はい」


オレはポイを持ち、目の前の金魚と対峙した。

隣の羽依は何も考えずに夢中で出目金を追いかけ回している。

ってか、それより...。

このギャラリーの量はなんなんだ?!

一体どうしたらこんなに増えるんだよ?

回りにはちびっこや女子、男子の集団、カップルなどがずらりと集まっている。


――美男美女だよね!


はは。

そりゃ、どうも。


――すごい!あの子、可愛いんだけど!

――めっちゃ、可愛い。

――マジ結婚したい。


そうっすね。

オレのカノジョ、可愛いっしょ。

けど、誰にもやりませんよ。


――カレシもモデル級だよ!

――マジイケメン!

――カッコいい!けど、しんどい...。


心臓止めちゃってすみません。

無意識なんで、ほんと、すみません。


って、こんなこと、してる場合じゃねぇ!