「おーい、ひなさーん」


東条のところに行き、容赦なく背中をバシンバシン叩く久遠。

女のくせに、なんつうか、こう......飾らないってか、野性的っていうか、まぁ、そんな感じだ。

女性の品格たるものが1ミリもない。

そんなやつに叩かれたらそりゃあ起きるしかないよな。

机に突っ伏し、すやすやと心地良さそうに寝ていた彼は、久遠の攻撃に屈し、ようやく目覚めた。