「ちょっと、由紗ちゃ~ん、聞いてるの~?」

「はい。聞いてます。怒るなんて、そんな面倒なことしません。第一、怒るようなことしてないじゃないっすか。なのに、怒るわけないっす」

「まぁ、そうよね~。

そう思うんだけど...由紗ちゃん、いっつもブスッとしてるからちょっと怖いオーラ出てるんだよね~。

だから、たまには笑って、こう...なんていうの?癒しぃ?みたいな、そういうオーラ、出してあげてよ。

ね?とにかく笑って許してやって」

「だから、許してますって」


この人に私の話、ちゃんと通じているのだろうか。

まぁ、大学院まで行った優秀な人だから、言葉のあや的なのもわかってるんだろうけれど。


「じゃあ、ワタシは職員室で今日の試合結果をちゃちゃっとまとめてから帰るわね。由紗ちゃんもさっさと終わらせて帰りなよ~。ってか、それの提出月曜日でもいいからね~」


と波風を立てるだけ立て、呑気でマイペースな先生はあっという間にいなくなってしまった。

とにもかくにもいなくなったのだから、書き切ろう。

私はペースアップをして書類を仕上げたのだった。