「では、誓いのキスをお願い致します」


口元がゆるゆるのひなさん。

さすがに目の前でってなると、にやけてしまうか。

仕方ない。

許そう。

一方で隣のにゃんにゃんは身を乗り出してその瞬間を待っていた。

前原さんが桃井さんのベールを取る。

桃井さんの肩に前原さんの両手が乗り、2人の顔が近付いていく。

そして、その時は......

訪れた。

長くて甘くて濃厚でとろけてしまいそうな8秒間だった。

愛を確かめ合い、手を取り合って結ばれた2人はこうして未来を一緒に並んで歩いていくんだな...。

瞳の奥がじわじわと熱くなった。


「皆様、盛大な拍手を!」


ひなさんのその声が響き渡り、拍手が巻き起こった。

2人の結婚を祝福し、永遠の幸せを願う拍手はなかなか鳴り止まなかった。