「はぁはぁはぁ......」

「もしかしてあなたは......」


うんうんと頷いた後、オレは倒れ込んだ。

あいつはどこだ?

早く出て来い。

取っ捕まえて叱ってやる!


「あー、来た来た。うぃーっす」

「うぃーっす、じゃねえだろ?!お前、オレのこと迷子扱いしやがって!ふざけんな!」

「うちの部員がうるさくしてすみません。後でよーく言い聞かせておきますんで。では失礼します。行きますよー」


久遠ががっとオレの腕を掴み、歩きだした。


「おい!なんで迷子のお知らせなんてした?!スマホで呼び出せ!この、バカ部長!」


久遠はスタスタと歩くばかりで何も言わない。

ここに来てだんまりって何だよ。

なんか言えよ。


「おい、聞いてんのか?おいっ!」


すれ違う人には怪しい目で見られ、三度見してきた人もいた。

ったく、これじゃあ完全にオレが気性の荒いヤバイやつみたいじゃねぇか。

仕方ねえ。

これ以上言っても無駄だ。

黙ろう。

オレは不信に思われないよう黙り込み、大人しく久遠の後ろを着いて歩いた。

それにしても、なんで久遠がここにいるんだ?

オレに任せて行ったんじゃなかったのか?

いや、オレが頼りにならないから後を着けてきたとか?